「もう一回」と決めて、まず自分で動き出した

1年以上、立ち上がれなかった。
でも、もう一回だけやるって決めた日から、私は少しずつ動き出した。
最初にやったのは、病院に駆け込むことじゃない。自分でできることを、探すことだった。
多嚢胞性卵巣症候群。自分がそういう体質だってことは、前回の治療で、もう知っていた。排卵しにくくて、薬の力を借りないと卵胞が育たない。さんざん思い知らされた。
でも、前回の私は、そこで思考停止していた。
体質なんだから仕方ない。病院で薬をもらって、言われた通りにするだけで大丈夫。そう思い込んで、全部を病院に丸投げしてた。
今回、調べ直して、はじめて知った。
多嚢胞でも、自分でできることが、ちゃんとあるって。
食事を見直す。運動する。睡眠を整える。排卵しやすい体に、自分の手で近づけていく方法が、ある。治療を待つだけじゃなかったんだ。
ぴこ体質のせいにして、何もしてこなかった。でも、私にやれることは、実はたくさん残ってた🦋
だから、やった。食事も、運動も、睡眠も、できることを一つずつ、自分で変えていった。
不思議なもので、体を整えていくうちに、すり減ってた気持ちも、少しずつ戻ってきた。
自分の土台ができてから、病院も選び直した


そうやって自分の土台ができてきたところで、次の一手として、病院も変えることにした。
前の病院は、正直、先生と話しにくかった。ろくに説明もないまま、どんどんステップアップだけが進んでいく。流れ作業に乗せられてる感じが、ずっと拭えなかった。
今回は、ちゃんと調べて、自分に合いそうな病院を、自分で選んだ。
病院を変えて、改めて検査。結果は、わかってた通り、多嚢胞性卵巣症候群だった。
でも、相手のことも、自分にやれることも、今度はちゃんとわかった上で、ここに立ってる。



もう前回みたいに、得体のしれない不安に呑まれることはなかった🦋
多嚢胞性卵巣症候群の治療の4STEP


多嚢胞と診断された私は、すぐにでも妊娠したいと伝えて、本格的に治療を始めることにした。いわゆる不妊治療ってやつ。
多嚢胞の不妊治療で妊娠を目指す場合、大きく4つのステップがある。



多嚢胞じゃない人も、一般的な不妊治療のステップは似ているから、この先に何が待ってるのかは、知っておいたほうがいいよ🦋
STEP1.飲み薬の排卵誘発剤による投薬治療
一人ひとりの卵巣の状態に合わせて、排卵を促す薬を飲んで卵胞を育てる治療。
不妊治療の第一歩としてよく使われる、スタンダードなもの。多くの人が、まずここからスタートする。
ただ、副作用がある薬も多くて、飲み続けると体調を崩すこともある。
排卵誘発剤を飲みだしたら、できるだけ早く妊娠を目指すことが大切だって、先生に言われた。



STEP2以降はどんどん金額負担も増える。だから、金銭的にも肉体的、精神的にもなるべくこの段階で妊娠を目指したほうが良いよマジで🦋
STEP2.自己注射の排卵誘発剤による投薬治療→毎日自分でお腹に注射
飲み薬で効果が出ないと、もっと強力な自己注射に切り替わる。
これがね、本当にキツい🔥
毎日、自分で、自分のお腹に、針を刺す。看護師さんが打ってくれるんじゃない。自分の手で、自分の腹に、注射するんだ💉💉💉
最初は手が震えて、針先をお腹に当てても、なかなか押し込めない。刺すって分かってるのに、体が拒否する。それを毎晩、何日も、自分で繰り返す。
痛いのもしんどいけど、それ以上に、「今夜もまたあれをやらなきゃ」っていう毎日の精神的な圧が、じわじわ削ってくる。
寝る前になると、あぁ今日もか、ってため息が出る。
このあたりから、毎月の診察費と薬代で1〜2万円くらい。お金も、痛みも、心の負担も、一気に跳ね上がる🌊



前回これを経験した。注射が苦手な私には、毎晩が拷問みたいで、本気で逃げ出したかった💉🌀
STEP3.人工授精
それでも妊娠しない場合は、自己注射で卵胞を育てながら、今度はタイミング法じゃなく人工授精で妊娠を目指す。
子宮に細い管を入れて、採取した夫の精子を直接子宮の奥に届ける方法。→カテーテル入れるんだよね…💧
1回の人工授精で約1.5〜3万円。そのほかにも診察費や薬代。



自己注射もしながらの人工授精は、精神的にも肉体的にもだいぶ辛い…。前回の私はこのSTEPで流産もあり、ギブアップしてしまった。
STEP4.体外受精
取り出した卵子を体外で受精させて、受精卵を子宮に戻す方法。1回30〜60万円。
1周期ごとの費用が桁違いなので、授かるまでに数百万円かかることもある💸
これでも難しい場合は、さらに高度で高額な顕微授精も検討していく。
相手を知って、自分を知って。そして、もう一度。


こうやって順を追って説明されて、いよいよ私の不妊治療が、また始まることになった。
ステップが進むほど、お金も、体の負担も、心のすり減りも、どんどん重くなっていく。この時すでに30代後半になっていた私は、年齢的にも余裕があるわけでもなかった。
だから私は、静かに心に決めた。
なるべく早く、できれば比較的負担の軽いクロミッドのうちに、妊娠したい。あの自己注射に進む前に…
前回は、何も知らないまま、ただ言われるがまま流されていた。今回は、自分が何と戦って、どこを目指すのか、ちゃんとわかってる。



今回の先生はめちゃくちゃ詳しく教えてくれた。やっぱり、ちゃんと調べて選ぶってマジ大事🦋🦋
得体の知れない不安に呑まれて、丸腰で突っ込んだあの頃の私は、もういない。
相手を知って、自分を知って。もう一度、戦う。
今度は、私が。攻略する側だ。


